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算数教科書の読み方 2 [企画・思考]

算数教科書の読み方 2
ふと思った。
算数教科書を読む前に、算数教科書ってそもそも何ということを。
「また、変なことを言うな」
と思われた方は、是非読み進めていただきたい。
・問題解決学習
・系統学習
という言葉がある。
算数は系統性の強い教科である。その証拠に、例えば平成27年度版東京書籍
2年生以上の教科書目次には、その単元につながる単元が明示されている。
6年生の教科書目次には、中学のどの内容につながるかも書いてある。そういう
意味では、教科書全学年の内容は系統的に配列されているのである。だから、
全体的に教科書は系統学習のシステムと言えるのである。難易度も1年から段々と
6年に向けて難しいものになっていくのである。
 
ところが、東京書籍算数教科書のウェブサイト内には
東京学芸大学教授 藤井斉 亮 先生による「教科書のご紹介」があり、つぎの
ように書かれている。引用する。
「・・・まず、とくに若い先生方のために、前回はじめて導入した問題解決型授業
の実現を目指す紙面です。問題や子どもの解答例を見直すだけでなく、その授業で
想定される子どものノートをセットにして示し、問題解決型授業の価値をさらに
具現化することを試みました。

いま、わが国の算数の問題解決型授業が世界中で高く評価されています。若い先生方
も自信と誇りをもって、問題解決型授業に挑戦して欲しいと思います。

世界は日本の教科書にも注目しています。日本の教科書は、算数の内容の確か な解釈に基づいて作られているからです。教材研究の結晶ともいえます
教材の価値が、子ども達にもわかるように工夫しました。・・・以下略・・・」
(太字は私による)

目次をみると系統性がわかるようになっているのに、問題解決型授業を目指すと書か
れている。ここに誤解が生ずるおそれがある。
「教科書を使って問題解決学習をしなくてはならない」という誤解だ。
そうは書かれていない。
「問題解決型授業を目指す」と書かれているのである。
毎日1問ずつ例題を与え、子供に自力でそれを解かせる(これを問題解決学習という
のだろう)などということは、所詮不可能なことだ。なぜか。授業は45分という
限られた時間でするからだ。だから、教科書には考え方の例や解き方がある程度
書かれているのである。それがなくても授業が成り立つことがあるとすれば、
先生が教え込んでいるか、すでに子供が同様の問題を解いた経験(塾等で既習の)
を持っているか、およそそのいずれかなのだろう。

算数はこれまで蓄積された算数に関する(考え方を含めた)「知」をなぞる
系統学習のシステムなのだ。私はそう考えている。

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